七五調形式(今様形式)の荒城の月の歌詞がとても素晴らしい!

某有名ジャズピアニストが学校でジャズの教育を!と言っている、それは面白いことだ。しかしながら学校で今更「荒城の月」なんかを教えているのはなんちゃらかんちゃら・・・と仰ってるのを聞いて、何言ってんだと思ってしまった。まあ人の意見はいろいろだから構わないけど、言い方がね・・・あまり良くない(笑)

さて今日は僕が大好きな荒城の月のお話です。『荒城の月(こうじょうのつき)』は、土井晩翠作詞、瀧 廉太郎(滝 廉太郎)作曲による日本の歌曲ですが、七五調の歌詞(今様形式)と西洋音楽のメロディが融合した名曲です。特に今回は歌詞に注目したい。なんと言っても七五調が良い!

七五調で思い出すのが、吉川英治の小説『三国志』。七五調を主体としたリズム感あふれる平易な文体でどんどん物語に引き込まれていったことを思い出す。

荒城の月の歌詞と解説文をのせてみるが、構成は4つになっている。

1番(春): 花見の宴で盃を交わす賑やかな情景。城壁の松の枝から月が差し込む様子が描かれ、栄華を極めた頃の面影を偲ぶ。
2番(秋): 霜が降りる寒い陣地で、雁が群れをなす。月光に照らされる「植うる剣」は、武士たちが打ち立てた(あるいは突き刺した)刀剣のイメージで、冷たく厳しい戦いの様子を表す。
3番(現在): 今は荒れ果てた城跡に立ち、月を見上げている。昔の光景は失われたが、月は変わらずそこにいる。
4番(全体): 変わらないのは月だけで、地上の栄枯盛衰(武士の世の終わり)を月が映し出しているかのよう。この世の移り変わり(無常)を感じさせる。

◇歌詞
1.春高楼(こうろう)の 花の宴(えん)
巡る盃(さかづき) 影さして
千代の松が枝(え) 分け出でし
昔の光 今いずこ

2.秋陣営の霜の色
鳴きゆく雁(かり)の数見せて
植うる剣(つるぎ)に照り沿いし
昔の光 今いずこ

3.今荒城の 夜半(よわ)の月
変わらぬ光 誰(た)がためぞ
垣に残るは ただ葛(かずら)
松に歌う(うとう)は ただ嵐

4.天上影は 変わらねど
栄枯(えいこ)は移る 世の姿
映さんとてか 今も尚
ああ荒城の夜半の月

◇意味
1.春には城内で花見の宴が開かれ
回し飲む盃(さかづき)には月影が映る
千年の松の枝から こぼれ落ちた
昔の栄華は今どこに

2.秋の古戦場 陣跡の霜に静寂が満ちる
空を行く雁の群れの鳴き声
敗れた兵の地面に刺さった刀に映る
彼らの命の輝きは今どこに

3.今や荒れ果てた城跡を
夜半の月が照らす
昔と変わらぬその光
主も無く 誰のために
石垣に残るは葛のツタのみ
松の枝を鳴らす風の音のみ

4.天上の月が照らす影は今も変わらず
されど世の中の栄枯盛衰を
今もなお映そうとしているのか
ああ 荒城を照らす夜半の月よ

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